Cafe樹林 3月度『運命を生かす』読書会を運営
3月12日(水) 15:00~16:00、龍谷大学 深草キャンパス内にあるCafe樹林にて『運命を生かす』読書会を運営し、8名での読書会を行ないました。
3月12日の言葉は「360度の視野」。一見シンプルな内容のように思えるものの、どの方向へ掘り下げて解説していくか・具体的にどう取り組んでいくかという判断が難しいテーマでもありました。まず、“一つの物事を多角的にとらえる”“従業員の意欲を高めるのが上手”といった幸之助さんの基本的な姿勢を紹介。「視野を本格的に広げる」の意味については、妥協のような消極的な態度ではなく、周囲の人の強力を得つつみずからも調和するといったより積極的な心掛けのことではないかと私なりに論じました。Cafe樹林チーフのTさんからも、「ここで幸之助さんがおっしゃっているのは、目に見える物理的な視野ではなく精神面での意識としての視野のこと」と補足いただきありがたかったです。
次に、参加者の方々へ「これまで仕事上で、失敗し『自分は視野が狭かったな』と実感したことはありますか?」と質問。「特に仕事を始めた1年目のころは、職場の人への報告を怠り失敗が多かった」「自分の作業においては順序だててしっかりやっていたつもりだったが、店全体というところまでは考えが及んでいなかった」などのコメントがありました。中でもチーフのKさんからの「お客様の目線に立った最優先ではなく、自分の仕事のやりやすさの最優先を無意識に選択してしまっていることがある」というご発言には、私も大いに共感・痛感し、日々の業務での姿勢について反省させられました。
続いて、「自分の視野をより広げていくためには、どのように取り組んでいきますか?」と質問。「お客様のご要望に応えてより早く商品を提供していきたい。それにより、自分の作業の優先順位も変わると思う」「今日の言葉に『寛容の精神』とあるが、自分も元々相手をありのまま受け入れてしまうところがある。相手の発言の意図まで慮り、自分からも相手に働きかけていきたい」などのご意見がありました。
まとめとして、“かかわる人々を生かすことも大事だが、自分がどのように活動していきたいかという自主性も大事ではないでしょうか”と提案しました。今回、Cafe樹林の方々と読書会できたことで、私自身も社会人になって間もないころの経験・思いを振り返る機会をいただきました。また、Cafe樹林では毎日終業後にスタッフ全員でミーティングを行ない、一日の振り返りをされていると聞きました。お一人おひとりのその日の一挙手一投足に至るまで徹底的に振り返り、改善へ向け議論されているということでたいへん驚きました。気づきと刺激の多い読書会でした。
(PHP友の会事務局 平山健太郎)