大阪水上隣保館で「焼き芋大会」を実施!
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皆さん、こんにちは!
2025年2月22日(土)、関西エリア本部の有志を中心に、児童養護施設・大阪水上隣保館にて施設の子どもたちと一緒に「焼き芋大会」を実施しました。
今冬一番の寒波と降雪の予報が流れる厳しい天候下、開催も一時危ぶまれましたが、参加者は全員がこの厳しいなかにもめげずに参集、元気に会場となった山上の水上隣保館に向かいました。
開会宣言の後、昨年ご他界されました故延原正海理事のこれまでの長きにわたって頂いてきたこの会へのご熱意とご厚意に対して、参加者一同感謝の意を表し、そのご冥福をお祈りして、黙とうを捧げました。
開会あいさつに立った関西エリア馬戸本部長からは、当日の参加者の意欲的参加への感謝とこの大会をみんなの熱意で盛り上げて、悪天候に打ち勝とうと激励のことばが贈られました。
続いて、大阪水上隣保館高山様による、同館の最近の状況説明と当日の運営と注意事項などについてご説明を受けました。そのあと、PHP思いやり運動からの寄付を、関西エリアの馬戸本部長から大阪水上隣保館の村井徹常務理事にお渡しいたしました。
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焼き芋の開始と同時に奇跡的に空が晴れ渡り、ひと時の暖かな陽射しに恵まれ、参加者全員がワクワクしながら広場に集合しました。お芋をアルミホイルに包むグループと、お芋を焼くための焚火を準備するグループに分かれて大会開始です。
焼いている間にほどけないようにアルミホイルをしっかり巻くよう気をつけながら、用意されたサツマイモが丁寧に銀色に包まれていきました。
焚き火用の木は、施設内の林に落ちている枝や葉っぱを、子どもたちと参加者が一緒になって何度も往復して集めてくれます。
集まった木を組み、新聞紙を交えて点火! 燃え上がる火に子どもたちは盛りあがり、大人たちは、誰にもケガが無いようにと見守りながら、お芋の投入。
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「今年も来てくれてありがとう」と声をかけてくれる子どもたちにリードされながら滑り台やウンテイで一緒に遊んだり、折り紙を教えあったりして待つこと1時間余り。
「そろそろかな」の声とともに火箸で一つとりあげて、ベテランさんが焼け具合を確認し、「いい感じだよ! みんな並んで!」の掛け声で、子どもたちは列を作って、熱々のお芋を受け取り、早速ほおばります。「ありがとう! 甘いね」 「うん! おいしい!」とにっこり。まさにホクホクの交流が、心にも甘い余韻を残してくれました。時間とともに次々と子供たちの人数が増え、気が付けば、焼き上げた沢山の芋がきれいになくなっていました。
後始末もみんなで行ない、おひらきに。
帰路につく私たちに「ありがとう!」「おいしかった」「また来てね!」と満面の笑顔の子どもたちに「また来るよ~」と大きく手を振っていました。
今回参加したボランティアメンバーからは、去年会った子供さんが大きく成長された姿で再会できたことがうれしかったなど、今回の出会いのよろこびを語っていただきました。
わたしたちもこの焼き芋大会を通して、隣保館の職員の方たち、子供たちから多くの気づきと幸せを頂いています。その意味でも今後も引き続き支援と交流を続けていきたいと思います。
大阪水上隣保館は、戦前、中村遥先生ご夫妻が当時の大阪港に働く水上生活者の生活実態と船で暮らす子供たちの悲惨な状況に心を痛め、1931年3月、大阪市港区にその子供たちを預かる「水上子供の家」を開設されたのが始まりです。現在は、大阪府三島郡島本町で社会福祉法人大阪水上隣保館10施設と学校法人山崎学園を運営する総合福祉事業を展開されています。
(文責:関西エリア本部 社会貢献プロジェクト)
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