Cafe樹林 『運命を生かす』読書会 9・10月度の振り返り
去る9月18日(水)、龍谷大学 深草キャンパス内にあるCafe樹林にて、『運命を生かす』読書会を運営しました。参加者は8名でした。
9月18日の言葉は「頼む心持ち、拝む心根」。3人から事業を始め、10万人を超える世界的大企業へと発展させた松下幸之助さんご自身の体験に基づく訴えでした。私から、“経営者にとって、組織の規模に応じメンバーへ適切な声掛け・指導をしていくことが大事”“1から10まで指示されると、人は指示されたことしかしなくなり、みずから工夫・判断・行動ができなくなる”ということを補足しました。
ご参加者へ、「仕事上、だれかに頼む・指示する際にどのような心掛けが必要でしょうか?」と質問。「『○○さんお願いします!』と相手の名前を呼んで依頼すること。日ごろのコミュニケーションも大事」などのコメントがありました。「では、だれかへ自分の思い・願いを伝える際にはどのような心掛けが必要でしょうか?」と質問。「相手に伝えるには勇気もいるし、なかなか伝わらないとくじけそうになるが、あきらめず伝え続けることが大事ではないか」などの意見がありました。
まとめとして、「『頼む』以前に、また経営において一貫して『なぜこの活動をするかという目的』・経営理念を示すことが大切」ということを付け加えました。Cafe樹林を運営されているTさんからも、「みんな自分自身の活動ばかりにとらわれるのではなく、一緒に働いている相手が何を訴えているのかをよく考えて、より強力し合っていきましょう」というお声掛けがありました。
そして10月9日(水)にも同じく10月度読書会を、現役大学生1名を含む10名で行ないました。
10月9日の言葉は「世の中が許さない」。”一人だけ先に進もうとか、自分だけうまくやろうとすると、落ち着きを失ってしまう”という記述の具体例について、幸之助さんが五大自転車商会奉公時代に実践された”タバコの買いおき”のエピソードを私から紹介しました。
ご参加者へ、「これまでに仕事上で楽をしてしまい、後々失敗だったと反省したことはありますか?」と質問。「作業を後回しにし失敗した。今できることはすぐにやるべきだった」というコメントが多かったです。「自分や自分が所属する組織の活動が世間から認められるには、どのような取り組みが必要でしょうか?」と質問。”明るく元気な挨拶”“笑顔でのコミュニケーション”といった意見に加え、「自分がお客様になったつもりで何が最適かをよく考え、それをご提供すること」とおっしゃる方もいて、サービスの本質を追及されている様子が伝わってきました。
最後に私から、「世の中は『許さない』という面もあるが、基本的に正しく・温かく・信頼すべきものと認識することが大事ではないか。今回皆さんが挙げてくださった実践を、一歩一歩着実に行なっていきましょう」と申し上げて締めくくりました。
(PHP友の会事務局 平山健太郎)