Cafe樹林 『運命を生かす』読書会(7月度)に参加!
梅雨空が広がる7月10日(水) 15:00~16:00、龍谷大学 深草キャンパス内にあるCafe樹林にて、『運命を生かす』読書会に参加しました。今回も前回に引き続き三宅広之さんが同行くださり、Cafe樹林スタッフの方々とあわせて10名での読書会となりました。
7月10日の言葉は「人を育てるということ」。まず、司会・ファシリテーターの私から今回の言葉について解説しました。松下幸之助さんはご自身が事業で成功した要因の一つとして、「自分は病気がちだったため、部下に思い切って仕事を任せてきた。部下が努力してくれたおかげで会社が発展した」と述べておられることを紹介。また、幸之助さんの経営観について“国家や企業、自営業だけが経営ではない。一社員の仕事、一家庭の営み、一人の人生も立派な経営の一単位であり、自分が主人公という主体性をもつことが肝要”と考えておられたことを補足しました。
次に、参加者の方々へ「人へ思い切って仕事を任せるにはどのような心掛けが必要でしょうか?」と質問。「上司と部下、スタッフお互いの信頼関係をつくることがまず大前提」「組織のミッション、何を目的に活動するかを伝える・認識することが大切」など、深くうなづけるご意見がありました。私からも、職場の後輩へ業務内容を伝達し引き継いだときのエピソードを紹介。“明るく励ましつつ伝えたこと”と“引き継いだ後も気にかけ、時折声をかけるなどフォローし続けたこと”を話しました。
続いて、二つ目の質問として「経営的な感覚をもって仕事するとはどういうことでしょうか?」と投げかけました。答えに詰まってしまう方も多かったため、「ご自身の仕事を通じてどのようなお役立ちをお客様へ提供したいですか?」と切り替えてお聞きしたりもしました。「学生や教職員の方をはじめ、Cafe樹林に来店くださったお客様に気持ちよく過ごしていただけるよう、笑顔でより良いサービスを心がけたい!」とほぼ全員の方が発言。「経営者にはお客様や従業員、家族などさまざまな立場の人への責任がある。経営的な感覚を磨いていきたい」と果敢に発言くださる方もいて、Cafe樹林の皆さんがすでに“事業は人なり”を認識し実践されていることに改めて感動しました。
三宅さんからはご自身の感想に加え、幸之助さんの考え方として「人間道」や「人間としての成功」について紹介くださいました。“人へ仕事を任せる際にもすべてのものをあるがままに認め、正しく処遇すること”“人それぞれに担当する仕事をこなすうえで、自分の持ち味・天分を生かしていくこと”を解説いただき、読書会の内容がより深まりました。
最後にまとめとして、①組織におけるミッションを一緒に活動する仲間へ常に共有し続ける ②担当の仕事をこなすことに加え、自分なりの工夫・改善に取り組む と提案し締めくくりました。『運命を生かす』 7月9日の言葉・「心は最前線に」と7月11日の言葉・「任せて任せず」もあわせて熟読するとより理解が深まるとも付け加えました。今回も真剣な学びの場となりました。
(PHP友の会事務局 平山健太郎)