キービジュアル

活動報告

トップページ PHP友の会の紹介 活動紹介 活動報告 各地の友の会 お知らせ

オンライン・ボランティアの集い★第8回SDGsを学ぶ「インクルージョン」を開催!

3月25日(土) 10:00~12:00に、PHPしあわせファクトリー主催 第8回 オンライン・ボランティアの集い SDGsを学ぶを開催しました。今回のテーマは、「若者一人ひとりが活躍できる未来を目指して ―インクルージョンの考え方をヒントに」。一般社団法人 日本インクルージョン協会の方はじめ、PHP友の会会員、一般の方、PHP社員等、31名が出席くださいました。

 「インクルージョンとは何ぞや?」と思いつつ参加された方が多かったように思います。まず私・平山から「インクルージョン」の言葉の意味や概要について発表しました。インクルージョンを実現するために私たちが取り組めることとして、「人が集う場に参加する」、「自分の考え・思いを発信する」、「他者と対話し、互いの価値観を認め合う」、「同志をつくる」を提案しました。これはPHP友の会活動と共通することだと感じます。

次に、日本インクルージョン協会の河波明子さんより「龍谷大学 Cafe樹林とチーム・ノーマライゼーションの歩み」というテーマでご講演いただきました。河波さんは海外でのボランティアの経験から、日本の若者に活力がないことに危機感を抱き、若者の自立を支援することをライフワークにすると決意された方です。2013年より、障害者と学生とがともに学び働く場「Cafe樹林」(京都の私立・龍谷大学)を運営。試行錯誤しつつ、大学生たちの協力も得てCafe樹林やチーム・ノーマライゼーションの活動を発展させてきたことをお話しくださいました。

特に、知的障害があるAさんとのエピソードが印象的でした。河波さんが初めて出会ったとき、Aさんには笑顔がまったくなく、他のスタッフと衝突することもしばしばだったそうです。“一度きりの人生。なんとかして笑顔で輝いてほしい”と考え抜いた末、あるとき「靴磨き」にインスピレーションを感じAさんへ提案。厳しい修行を経て、Aさんは靴磨き職人となりました。現在は株式会社 革靴をはいた猫の社員として、誇りをもって就労されています。靴磨き職人となったAさんは、「ぼくはもう障害者ではありません」と発言されたそうで、この言葉には私自身心を揺さぶられました。

イベント後半には、お楽しみ企画として日本インクルージョン協会の後藤大輔さんと岡村勇輝さんに、ボードゲーム「インクルーシブトラベラー」をご紹介いただきました。お二人はかつて龍谷大学の学生でありCafe樹林で活動されていました。現在は企業や若者を対象に、インクルージョン経営やコミュニケーションを活性化するための研修を展開されています。その研修の中で用いられているのが、岡村さんが開発されたこのボードゲームです。

4グループに分かれ、参加者皆でゲームを体験しました。メンバー一人が“自分の行きたい場所”を6枚の風景カードの中から選択し伏せる。他のメンバーが「革靴カード」「擬音カード」などのヒントをもとに、意見交換しつつ当てるという協力型のゲームです。「明るい色の革靴だから、正装で家族と一緒に神社に行くんじゃないか」、「仕事帰りに古本屋に立ち寄るのでは?」、「『フカフカ』というのは動物の毛のことで動物園かな?」、「植物園の芝生もフカフカしていると思う」など、同じものを見ていても人それぞれ見方・考え方が違うことを実感し、楽しみました。

 

参加者の方々からは、「河波さんの熱意・行動力に感動した。自分も若い人たちを応援していきたい」、「どんな人でも貴重な存在であり、その人の持ち味を生かすことが社会を豊かにするということが理解できた」などの感想が寄せられました。多くの気づきがあり、活気ある交流の場になったと感じます。ご参加くださった皆さん、ありがとうございました!

 

(PHPしあわせファクトリー/PHP友の会事務局 平山健太郎)

当日の一部を動画で紹介します

あなたも一緒に、
私たちと活動しませんか

Copyright © 2021. PHP友の会|PHP Friendship Clubs

page to top