施設の子どもたちと焼き芋大会を楽しみました!(2/25)
2/25(土)、大阪三島郡山崎の大阪水上隣保館で、恒例の焼き芋大会が開催され、有意義な交流となりました。この大会は、PHP友の会の関西エリア本部の有志が主体となって、これまで20年余り続けているボランティア活動ですが、最近はコロナ禍の影響を受けて中止が続き、今回は3年ぶりの開催となりました。
この日は、PHP友の会会員さん、PHP研究所のご関係者含めて30名を超えるボランティアスタッフが集まりました。まずは、お芋をアルミホイルに包むところからスタート。その間、他のメンバーは木々を集め、焚火の準備をします。施設の子どもたちも50人ほど集まり、一緒に手伝ってくれました。大人は童心に返り、焚火を見たことのない子どもたちは大はしゃぎ。「お芋はいついれるの?」と、待ちきれない様子の子どもたちでしたが、実は美味しい焼き芋をつくるには、勢いよく燃える炎の中に入れるのではなく、熾火(炭みたいな状態)になるまで待たなければなりません。炎が収まってきたら、お芋を投入できるサインです。200本ぐらいのお芋を次々と入れ、火が通るのを待ちます。その間、子どもたちとかけっこをしたり、滑り台をしたり、鉄棒をしたり、それぞれが楽しく過ごしました。
できあがった焼き芋は、それはもう絶品。子どもたちは、「あちち!」と言いながら美味しそうに頬張り、笑顔があふれていました。「もう1本食べる」と、ほとんどの子がおかわりをしていて、その様子がとても可愛いく、幸せな気持ちになりました。
また、延原理事からは、「施設の子どもたちは、親からの愛情は受けていない子がほとんどだけれど、この焼き芋大会を通して皆さんからたくさんの愛情を受け、子どもたちにとっては一生の記憶に残る楽しいイベントの一つとなっています。また、20年以上も続いているということは、我々職員や子どもたちにとって本当に嬉しいことです」と感謝の言葉が述べられました。
私たちもこの焼き芋大会を通して、隣保館の職員の方、子どもたちから多くの気づきと幸せをいただいています。また、この日、全国PHP友の会思いやり運動・愛の募金より、大阪水上隣保館に対し、寄付金の贈呈が行われ、関西エリア本部片岡本部長から隣保館の延原理事に手渡されました。今後も支援を続けていきたいと思います。
大阪水上隣保館は、戦前、中村遥先生ご夫妻が、当時の大阪港に働く水上生活者の生活実態と船で暮らす子供たちの悲惨な状況に心を痛め、1931年3月、大阪市港区にその子供たちを預かる「水上子供の家」を開設されたのが始まりです。現在は、大阪府三島郡島本町で社会福祉法人大阪水上隣保館10施設と学校法人山崎学園を運営する総合福祉事業を実施されています。
(文責:関西エリア本部 馬戸秀雄)